死生系譜
あの時は時間のせいで中は見てない…か。
「あの時って?前に来た事あるの!?」
声に出してしまっていたようだ。
瑠菜がひどく驚いている。
昔、兄貴に連れられて…な。とだけ言い、皆へと連絡を入れた。
恐らく、此処だ。と。
俺の脳ではない何かがそう言っていた。
第六感というヤツなのかはわからないが。
そんな気がした。
そして俺らは一旦砂浜まで引き返した。
あそこまでは皆で行った方が安全だと思ったからだ。