死生系譜
「片付け終わりました~」


2年の元気な声が聞こえてきた

俺は驚きの余り咄嗟に振り返ってしまい、彼、佐藤は驚いていた

それだけ、この話に夢中になっていた

「佐藤か。終わったんなら帰って良いぞ」

佐藤はFWのヤツで時期エースってところかな…

センスもあるし、ちゃんと練習もしている。

まぁ、まだ負けないけどな。

「はい!部長、キョウ先輩、お疲れ様でした!」

言うが早いか、佐藤は走っていってしまった

「元気だよな…それじゃ、俺達も帰ります」

「おう。十分に気をつけろよ。何か…いや、とにかく気を付けろよ」

俺達は踵を返し走ろうと足に力を入れた時にそんな事を言われ翔と同時に顔だけ振り返った

「大丈夫っすよ。先生も知っての通り、うちにはそんなヤワなヤツは居ませんって」

翔が笑いかけ、俺達は二人の下へ走り出した
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