死生系譜
「家が荒らされていてね。壁に血で書かれた文字があった」

言われなくとも、入った瞬間にわかった。
荒されるという表現で足りるのだろうか?家具類は愚か、壁なども破壊され、あちこちに残骸が散乱していた。
部屋を見渡していたところ、例の文字を見つけた。





「オマエモコロス…ミンナケシテヤル」




背筋がぞっとするとはこういう事だろう。
その文字を見た瞬間に、俺の脳は思考を一瞬止めてしまった。

その様子を見てか…恭平さんは独自に捜査を進める。と言い単独行動という名目で俺らと行動をしてくれることになった。

これ以上、黙っている事など出来るはずもなく、朝に先輩と藤原、恭平さんに瑠菜と俺で例の洞窟へと行く予定だった。

だが、今朝のニュースを見て皆、固まった。
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