死生系譜
「はぁ…直美は?」

遅れる事数十秒。恵子に追いついたのは良いが、直美の姿は無かった

「わかんない…見えなくなっちゃった」

キョロキョロと辺りを見回していた恵子が諦めたのか、首を振りながら俺の方へと顔を向ける

「まぁ、明日学校で聞けば良いんじゃねぇの?」

そうだね。と相槌を打ったハズが、瑠菜の呼びかける声により掻き消された


「さて、と」

ん?と声を発する前に襟を掴まれた。これはもしかして…?

「さ、行こか♪」

逃げる暇も無く、拘束されてしまった…

その後は例のごとく、強引に瑠菜に振り回され、翔と恵子はそれを見て笑っている

ったく。俺何かからかって何が楽しいんだか…
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