死生系譜
異常な事態に俺の頭も体も追い付いていけず、倒れてしまった

ビチャ、と嫌な音が響いた

倒れる時にとっさに出した右腕が―何か―に触れた

ヌル。と滑り、支えを失った俺は完全に床に突っ伏してしまった

俺は満足に体を動かす事も出来ずに床の液体を飲んでしまった


酷く、鉄の味がする

噎せながらも、右腕に触れた―何か―を確認しようと視線を右にずらした



そこにあったのは





全身真っ赤に染まった幼なじみだった

これは…血、なのか?






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