死生系譜
「そうか。くどいがもう一度聞く」
「で、場所はどこなんすか?」

先輩の言葉を遮り俺は急かすように聞いた

もう俺達の返事は変わらない


「……この近くだ。去年廃屋になった工場わかるか?」

去年か…まだ他に使われてなかったのか

「…あの自殺者が出たとこですか?」

瑠菜が一瞬肩を震わせて恐る恐る聞いた

んな事あったっけ?

「あぁ、そうだ。まぁ、最近はあそこも心霊スポットになりつつあるしな」

先輩が苦笑しつつ俺に説明してくれた

こんな時に困るな、などと検討違いの事を考えてしまった
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