死生系譜
「その自殺者って…」

翔が何やら思いついた様に聞いた

「あぁ。不知火だ」

死人は死んだ場所に戻る…か?

…まぁ、可能性は無きにしも非ず…かな?

そんな事知りもしないから良くわからないが

「早く行きましょう。日が暮れちゃいますよ」

今まで黙り込んでいた恵子が我慢の限界に達したのか、焦っているのを隠そうともせず

…いや、隠してるつもりだろうけど、わかりやすいからな…

「そうだな。そろそろ行くか」

そうして俺らは真偽を確かめに行った…





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