死生系譜
突然、何処からとも無く風が吹いてきた


隙間風の様な弱い物だったのだが


風は俺らを包み込む様に周りを漂っている感じがした


そして、それは吐息の様な生暖かさがあり




俺はその風が“招かれざる客への警告”の様な気がした



だってそれは


人を拒絶している


そんな気がした…








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