死生系譜
それを確認したのと同時に


死んでいたはずの機械達が息を吹き返し、轟音を轟かせた





「…ぃ…や…」

声に振り返ると瑠菜が耳を塞ぎ、目をキツく閉じ座り込んでいた

「ッ!!おいルナ!どうした!?」

瑠奈の明らかにおかしい状態に翔は焦っていた

俺も…いや、皆同じだろうが

「ぃゃ……!」

翔が瑠菜の肩へと手を伸ばしたが振り払われた

「とりあえず出るぞ!」

先輩の声で我に返った俺らは瑠菜と恵子を庇う様にしながら機械と机の間を縫うようにし、出来る限り急いで元来た道を戻っていった

「もう少し…っ!?」






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