死生系譜
恵子達と別れ、帰宅しソファーに座り今後の事を考えようとしていたところへ電話が鳴った

「はい、三上ですが」

親かな?などと思い、出た

「慶俊高校の藤原です」

だが、予想に反し聞こえてきたのは別の、聞き慣れた声だった

「ちょっと話があるんだが…今日の夜、空いてるか?」

突然の先生からの呼び出しに俺が硬直したのは普通の反応だろう

「あぁ、学校とかそういうのは抜きにしてな」

何かしでかしたっけ?などと考えているとそれを察したのか、藤原は付け加えた

「特には無いですけど…どうしました?」

こんな事は始めてだったので、俺は戸惑いを隠しきれない
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