死生系譜

「ビックリしたなぁ…もっとゆっくり起きてよね～」

俺はどうやら飛び起きた様だ…掛かっていたはずの布団が足元まで飛んでいた

決して寝相が悪い訳では無いと思う

「全く…また遅くまで起きてたんでしょ？ちゃんと寝ないと体に悪いよ？」

ふと、違和感に気付いた。凄く汗を掻いている…呼吸も乱れて整わない…

「どうしたの？大丈夫？」

だが、すぐに落ち着きを取り戻せた

先ほどから声が聞こえていたがそんな余裕が無かった為、今ベッドの横で心配そうに俺の顔を覗き込んでいるヤツを確認した

「あぁ…おはよ」

水島恵子（ﾐｽﾞｼﾏ　ｹｲｺ）。幼馴染でたまにこうやって朝、起こしに来てくれる

友達以上恋人未満

最適な言葉だな、うん

「随分うなされてたみたいだけど、どんな夢見てたの？」


そういえば、と突然思い付いた様に首を傾げながらそんな事を聞いてきた。うなされていた？俺が…？確かに嫌な感じが残ってはいるが


「それが全く覚えて無いんだよな～…何か言ったりしてた？」


「何にも言って無いよ。遅くまで起きてるからだよ。それよりほら、早く着替えて降りてきなよ～？」


自分から聞いてきたくせに。などと思ったが時間も時間なので言われた通りに着替え、恵子の待つリビングへと降りて行った


いつも通り、適当に朝食をとり学校へ行き普段通りの生活



退屈だ