出逢う確率〜Destiny〜
京子さん、もうそろそろ適当なところで手を打っては・・・

そう思った時


「さっきから二人は何してんの?」

「来た!」


小声で私にそう言うと


「お兄さんにナンパされんの、待ってたに決まってんじゃん!」


は?とは思ったが、あえて口には出さなかった。何故なら、ここへ来てもう四時間・・・・・・

本当に私は早く帰りたかった。
足も棒のようになっている。


はぁ~。やっと京子が気に入る人が声掛けてくれて良かった~なんて思っていた私に


「名前教えてよ」


「!!」


ナンパしてきた一人の男が聞いてきた。

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