恋した空はキミ色で
自惚れ




「てか、悩んでないで告れば?」


「何その適当な感じ。」


学校の休み時間、神谷君が好きだと白状すると、わかっていたと笑いながら言いこんな事を言った。


今告白なんてしたら綺麗に振られて終わりだよ。



「だって…神谷があんなに喋るのあんたの前くらいだし。」



みんなは結構神谷君をクールな人だと思っているみたいだ。

まぁ、あたしも最初はそんな印象だったけど…違うんだよね。クールじゃなくって…


「不思議なんだよね…」


「確かにね。不思議だわ、不思議。」


適当に答えながら、またポッキーをかじる智花。…しかも新発売のイチゴ味。


コンビニ寄って帰ろ…絶対くれないし。



そんな事を考えていると無意識にじっとポッキーを見つめていたみたいで、智花は、さっと自分の背中にポッキーを隠して


「…何、ポッキーあげないけど?」


「わかってるよ、ケチケチ。」



セブ●レ行くか。


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