君が好きです
One.〔入学したよ〕
『佳奈ぁーー、おはよっ!!』




そう言って、私に抱き付いてきたのは親友の彩音だ。




「うゎっ!」



『あっゴメン!ビックリしたぁ?・・・てか佳奈ってば来るの遅いよぉ!クラス表、もう貼ってあるしっ』



「え、嘘。ゴメンネ、早くクラス表見に行かなきゃ。」



『大丈夫だよ!あたしが見ておいたカラッ・・・残念だけどクラス違うかった。佳奈は2組で、あたしは3組。。。』



「え。私一人.....」



『あたしだって一人だし!!』



「そっか。。。」



------そう、今日は高校の入学式。
意外とこの学校、偏差値が高いらしくて、同じ中学校からは私と彩音しかいないの。
だからお互いに一人ぼっち......




ガラッ......



彩音と別れて、2組の教室へ行くと、もうほとんどの人が来ていた。



”はー、やっぱり皆知らない人ばかりだね...”



黒板を見ると、出席番号が書いてある席の図が書かれてあった。




”確か私は13番。。。”










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