なによりも...

年上なのか同い年なのか
どこのクラスなのか……



何もわからない。
ただわかったのは名前…

あたしはマナミの事を思い出し、急いでマナミの元へ戻った。


あたしの顔を見た瞬間マナミは、ふざけてふくれっ面をしてみせた。


「遅かったじゃーん。もしかしてあの本嫌いなミナが真面目に本でも読んでたの~??」
マナミは笑いながらそう言ってきた。

「…うん…」

ほとんど心ここにあらず状態のあたしの変化にマナミがびっくりしている。


「どうしたの??!!ミナ大丈夫??」

「…うん…」
あたしは本当に心ここにあらずだった。










あたしは恋に落ちたー…



学年もクラスもどこの人なのかも、何部なのか、彼女がいるのかいないのかも分からぬままに…







一人の男子に恋をした…





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