アタシとあの人


 送ってこうか?

 事務所のひとは優しい。

 いえっ良いです。

 送ってもらう権利も無いほど
 ズルイやつなんです。


 下を向きとぼとぼ歩く。

 背中をポンっとたたかれた。

 振り向くとあの人。

 きょう、家くる?

 あのコの料理を
 食べさせたいんだろう。

 、、いやだ、
 いやだけど。

 少しでもあの人と一緒に
 居たいから、、行く。


 アタシのこと覚えてたら
 どうしよう。

 なんかドキドキして
 きたんですけど、、。

 あの男のコするどいし、、

 アタシは少し歩くペースを
 おそめた。

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