一緒にあの空を見よう
『げっ』2年生の春、最悪な年になりそうだ。
   
『また お前 と同じクラスかよ!!』
   あんた

きれいに2人の声がハモった。

この2人、女の子の方は、

―科野 優(しなの ゆう)-

中2の女の子、吹奏楽部でフルートやってる。

男の子の方は、

―椎谷 潤哉(しいや じゅんや)-

優と同じく中2、サッカー部で副部長。

「優っ!!大丈夫だよっ!うちも同じクラスだからっ!」

そう言ってくれたのは、

―谷脇 仁美(たにわき ひとみ)―

仁美は、小学校からの大親友だ。


「えっ!ホント!?うれし~っ」

優が嬉しそうに笑うとなぜか潤哉もうれしそうに笑った。

《キュンっ・・・》

(えっ・・・私・・・なんで・・・?)

優は潤哉の笑顔にキュンとしてしまった。

「優?」仁美が優を呼んだ。

「えっ?なに?」

「もうっ!!はやく教室行くよっ!!」

仁美が優をせかした。そのまま仁美にひっぱられて教室へむかった。

教室に行くともうみんな席に座っていた。後残っている席は2つだけだ。
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