彼岸花
第一章
「ガキは、とっとと寝やがれ!」


ガバッ


『ハァ、ハァ、ハァ。またあの夢か……。気分転換にシャワー浴びるか。』

少年がシャワーを浴びに風呂場に向かった。


シャーー


『今日から二年か…』

少年は、長く白い髪を拭きながら学校の準備をした。


『朝ごはん、食べる気にならん。』


少年は、朝ごはんを食べずに学校へ向かった。



「オハヨー。」

「あ、おはよ。」


そこらじゅうから挨拶が聞こえ新二、三年達は、友達と一緒に登校して一年は、真新しい制服を着て親と共に緊張しながら登校してきた。

『朝っぱらうるせーな。』

少年二宮 涼は、一人で音楽を聴きながら登校してきた。
制服のブレザーとシャツのボタンは、全開でネクタイも取りシャツを出してネックレスにピアスまで。
世に言う不良生徒だ。


「コラ二宮、始業式ぐらい制服をちゃんと着んか!」

『はいはい。』


校門に立っていた先生を軽くあしらいクラス発表を見に行った。


『C組か。』

涼が自分のクラスに向かおうとした時、後ろから自分を呼ぶ声がした。

「お兄ちゃん!」

『理香、久しぶり。』

「久しぶりじゃないよ!なかなか家に顔出さないじゃん。」

『悪い。』

「理香、早く来なさい。!!涼……」

『おはよ……』

「またねお兄ちゃん。待ってママ。」


二人は、直ぐに見えなくなった。

涼は、クラスに向かい自分の席に着いた。


『はぁ〜、相変わらず嫌われてるね。』

しばらくC組の担任の杉村が来た。

「出席をとります。」


出席もとりおわり体育館に移動して始業式が始まった。

制服は、強制的に直された。
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