時への冒険
プログローグ
「トリックオアトリート...」

アリスは1人呟いた。

アリスの家は 森の深く 更に深くにあった。

今日はハロウィーン。 街は賑やかだろう。

しかし私は街に行かない。 いや行きたくない。

面倒臭がりやなのか? いや 行ってはいけないような気がするから。

こんな場所に誰も来る訳がない。 それ自体ありえない。

今日のために用意したキャンディーも…

馬鹿らしい。

こんなものがあっても私には何もならない。

こんなもの…

捨ててしまおうか?

いや… そんな小さな事で怒らなくても良いだろう。

私は自分自身に飽きれた。

もう何も出来ない。

体が重かった。
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