来る来る廻る
家庭裁判所にも呼ばれた。
母が苦悩の顔をする。
ラッキー!
私の思う壺。
辛うじて私は、私立高校に入る事が出来た。
この頃の彼氏は、2つ年上の先輩だった。
学生でもないし…仕事もしてないプータロー、肩書きを付けるなら…ヤクザ研修生。
この彼氏は五人目…バージンは中2、14歳で無くしていた。
小遣い稼ぎに、彼氏には内緒で、売りを何回も経験した。
私は悪魔に肉体を売った。
その代償として私が得た物は……お金ともう一つ…心にカバーする分厚いコーティング……。
もう無くす物なんてない…恐い物なんて何もなくなった。
私が落ちて行けば落ちるほどに…母は…もっともっと私を嫌っていく。
ご近所に格好悪い、体裁悪いと…日々、苦しみ嘆く。
そして、尚更、弟に執着していった。
そんなに嫌われてるなら…高校入学して間がない頃、私は母に言ってみた。
「私…一人暮らししようかな…寮生活でもしてると思って、生活費くれるんだったら、直ぐにでも、この家出て行くわ」