来る来る廻る

どうやら野田は、仕事以外の部門では隊長だったんだ…と、その時気付いた。

私の参加に、野田はいい顔をしなかった、驚きの眼と、不満そうな口角を…私は見逃さなかった。

はは~ん、なるほど…こうゆう訳だったのね。

野田亜紀子 29歳、彼女も独身だったが、私とは全く正反対、いつも女の匂いをプンプンさせて、男をコロコロ変える女だった。

アルバイト殺しと呼ぶに相応しく、えじきになって辞めた男の子も数知れない。

佐々木の横に、野田がピッタリと引っ付いていた。

そっか…今度の獲物は佐々木なのね…。

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