来る来る廻る
今の俺にとって…邪道な悪魔…野田…。
鬼瓦みたいな目付きで、いつも俺を睨んでやがる。
もう、あんたに借りた金は全部返済したじゃないか。
執拗にも、店の中で体引っ付けてきやがって…電話もメールも着信拒否したのに…嫌われている事ぐらい、自分で悟れよ!
「何で、着信拒否なのよ!話があるから、今日、仕事終わったら電話して!」
擦れ違い様に言われた。
終わった女に連絡取るほど、今の俺は暇じゃねぇよ、イーグル使いの仕事で忙しい身なんだよ。
野田の言葉は、完全無視。
仕事が終わると、俺はイーグルとお決まりのコースへ……。
パチンコは勝ったり負けたりしていたが、負けたってイーグルの財布だ、勝ったら俺の財布に入るだけ…得はしても損はしない。
これは、完全ビジネス。
イーグルは、俺に恋している。
俺は、恋を売っている。
そんなある日、俺がトイレから出ると…あの邪道悪魔が待ち受けていた。
「電話待ってたのに!どうしても、あんたに話しがあるの。今日、仕事終わったら、ダーリンで待ってるわ。もし来なかったら…あんたの事…あんたの正体…全部、店長に聞いて貰うからね!」