もう一度・・・。
健太の声を聞いて、我に帰った。



健太が守ってくれてるんだから、私も何かしなくちゃ…!!



私は、先輩の目を盗んで屋上の階段を下りた。



ここからは、時間が勝負!!!



職員室に行きたいが、先生を呼んで健太が退学になってもだめだ。



私は縄で縛られたまま、急いで走った。



手が使えないと疲れる…。



校庭に着いた。



野球部のキャプテンが私に気づく。



「ど、どうしたの。その縄」



「あの、屋上で健太がリンチされてるんです!!助けてください!!」



野球部のキャプテンは「一年は、この子の縄、ほどいて!二、三年は、健太君助けに行くぞ!!!」と指示を出してくれた。



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