もう一度・・・。
私は無我夢中で健太を引っ張った。



あんな人たちの所なんて居たくない!!



「ちょ、なんだよ、沙紀っ!?」



「いいから走って」



健太が首をかしげた。



「そんな腹減ってんのか…?」



「ちが~うッ!!」



「……う~ん…。あ、怖かったの?さっきの連中。」



「は?ちが……」



顔がカアーっと赤くなってくのが分かった。



あんなのに怖がってるとか私らしくない!!!
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