いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
「企みがありそうですね」

カレンの一言に、みんなの視線が一気にあたしに向いた。


なになになに?
なんだっていうの?

あたしに関係してるってこと?


「警護が必要ですね」


カレンの眼鏡の奥のグレーの瞳が怪しく光る。


っていうか、企んでるの。

カレンじゃないの?


ものすごーくいやーな予感がする。


ううん。
予感じゃない。



これは確信!!



「姫様の御身を守るためです」

なになになに?

なに言う気?


「今晩からしばらくは、シュリが姫様のお傍で警護させていただきます」


シュリがあたしの警護ね。

ま、それくらいなら。


って。


「えええええええええぇっっっ!!」


今、お傍って言った?

お傍って、つかず離れず。

ぴったりってこと!?
< 111 / 274 >

この作品をシェア

pagetop