いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
「アイツのところへ行きたいか?」
シュリがいうアイツって?
もしかして。
「先輩のこと?」
シュリは返事をしなかった。
ただ、あたしの眼をまっすぐに見つめ返してきた。
トクン……
あたしの胸が、小さく音を立てる。
「だから、眠れないんじゃないか?」
どうやったら。
どうやったら、そういう答えになるんだろう?
あたしが眠れないのはシュリが傍にいるからじゃん!
シュリがあたしを見つめてるからじゃん!
シュリがそこにいるだけであたしは胸が熱くなって、ジンジンして眠れないの。
「もしも、そうだって答えたら。シュリはどうするの?」
わざと意地悪に聞いてみる。
あたしが先輩の傍に行きたいと思っているって聞いたら。
シュリはどう思うんだろう?
ううん。
シュリはあたしをどう思ってるんだろう?
「それは……」
シュリは言葉を詰まらせた。
強い目をしているシュリ。
その瞳がうろうろと宙を泳ぐ。