いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~

「あたしをあっちの国へ行かせる? それとも、引き留める?」

「そんなこと! 引き留めるに決まってる!!」

間髪入れず、シュリは答えた。


まっすぐな瞳。
まっすぐな言葉。

そこにウソはない。


「じゃぁ、そうする」


あたしの答えは、もう出てる。

シュリが望むなら。
シュリの言う通りにする。


それがあたしの望むことだから。


「どうしてそんなに簡単なんだ。おまえはアイツを好きなんだろう?」

シュリは困惑しているみたいだ。

眉間に小さなしわが寄ってる。


「先輩のことは、よくわかんない」

「どうして? 写真も持っていたし。デートだって」

「うん。ほんと。いうとおり」

「ユナ?」
< 117 / 274 >

この作品をシェア

pagetop