いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
「あたしをあっちの国へ行かせる? それとも、引き留める?」
「そんなこと! 引き留めるに決まってる!!」
間髪入れず、シュリは答えた。
まっすぐな瞳。
まっすぐな言葉。
そこにウソはない。
「じゃぁ、そうする」
あたしの答えは、もう出てる。
シュリが望むなら。
シュリの言う通りにする。
それがあたしの望むことだから。
「どうしてそんなに簡単なんだ。おまえはアイツを好きなんだろう?」
シュリは困惑しているみたいだ。
眉間に小さなしわが寄ってる。
「先輩のことは、よくわかんない」
「どうして? 写真も持っていたし。デートだって」
「うん。ほんと。いうとおり」
「ユナ?」