いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
憧れてたのは間違いない。
目が合って、ドキドキもした。
手をつないだときは、天にも昇るって。
そう感じてた。
二人っきりでデートも夢みたいだって。
でも、違う。
今、先輩に会っても。
あたしは少しもドキドキしない。
それは先輩があたしの知ってる先輩じゃない。
っていう理由だけじゃない。
それはね。
「シュリに、会っちゃったから」
って。
えええええええっっっっ!!
あたし、今なんて言った?
どさくさまぎれに、なんて言った?
なんて言ったぁぁぁぁっっっ!?
ドキドキドキドキドキドキドキ。
体温上昇中。
背中にも額にも脇にも、いやな汗が噴き出してる。
「ユナ?」