いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
シュリの顔が近付いてくる気配がする。
あたし、顔上げられない。
ダメダメダメ!
それ以上、こっちに来ちゃダメだってば!
あたし、どうにかなっちゃいそう!!
「ユナ、オレは」
シュリの熱い指先が、あたしの耳にかすかに触れる。
その瞬間。
あたしの活火山が大噴火!
「おい、ユナ! 大丈夫か、ユナ!!」
噴き出すは鼻血を押さえながら、仰向けに倒れこむあたしの体。
しっかりとあたしを抱えるシュリの腕。
ああ。
シュリっていい匂い。
遠のく意識の中。
只今、特異体質、発動中。