いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~

「どういう意味?」

「遅かれ、早かれ分かりますよ。では、これで。お休みなさい」

意味深な言葉を残し、クラウスは静かに出て行った。


なんなんだろう、このモヤモヤは。

不安というか、すっきりしないっていうか。


そのとき、コンコンッとノックの音が響いた。


急いで駆け寄って、扉を開ける。

そこにはシュリが立っていた。


シュリの顔は、さっきよりもずっと、険しかった。


「シュリ、あのね」

「いいから気にせずに寝ろ。オレはここにいるから」


気にするなって言われても。

気になるに決まってる。


でも、シュリの瞳がそんなあたしに『No』を出す。


「おやすみ」

「ああ」

扉を閉めて、しばらくあたしはそこから動けなかった。


シュリに何か言いたいのに。

どう言っていいのかわからない。


別に悪いことしたわけじゃない。

でも、悪いことした気分になってる。


「おまえのことはオレが絶対に守るから。ゆっくり休め」


扉越しにシュリの声が飛んできた。
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