いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~

「うん。ありがとう」

シュリからは返事はなかった。

でも、あたしにはハニカミ笑う、彼の顔が見えた気がした。


あたしは布団にもぐりこんで。

彼の名前を呼んだ。

声に出さずに呼んだはずのあたしに。


彼が小さく返事をしていたことに気付くことなく。


あたしの意識は深い深い闇の中へ。



ただ吸い込まれていった。
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