いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
(シュリを救ってと言われても、どうやっったらいいんだろう?)

広い、広い石造りの露天風呂。

あたしは肩までつかりながら、天井を仰ぐ。


星が宝石さながらに、キラキラキラキラ空を埋め尽くすように輝いている。


シュリが、魔族と獣人のハーフっていう事実。

驚かなかったといったら嘘になるけど、だからって、あたしがシュリを好きっていう気持ちにはなんら、変わりはなくて。


っていうか、さらにはっきりした。


あたし、クラウスに手を握られても全然、ドキドキしなかったの。

お湯の外に手を出して、まじまじと見つめてみる。


クラウスの大きな手で包まれたあたしの小さな手。

彼に触れられた頬の感触を思い出しても。

胸は熱くならないし。
ドキドキもしない。

シュリの場合は、思い出すだけで、胸が爆発しそうなくらいだったのに。


クラウスって、なんかパパみたいなの。

温かくって。
大きくて。
毛布みたいにあたしを包み込む。
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