いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
『そうかもしれないね』
違う!
そんなことない!
そんなことないよ!
『そうなのかな?』
「やめて!」
やめてよ!
変なこと言わないで!
頭の中に直接響く声に、あたしは不安になっていた。
頭を抱え、へたり込む。
「ユナ!」
バタバタと外が慌ただしくなっていた。
あたしの悲鳴を聞きつけてやってきたシュリたち騎士団たちだ。
鍵のかかった扉を力づくで開けようとしているらしく、扉がきしんだ音をたてている。
ダメ!
開けないで!
バンッと派手な音が響いて、騎士団たちが我先にと脱衣所に飛び込んでくる。
「ユナ、大丈夫か!」
「来ないでぇぇぇぇぇっ!」
ありったけの声で叫んだ瞬間。
脱衣所全体をまぶしい光が包み込んだ。
目も開けていられない強烈なその光は、確かにあたしの体から発光されて。
光が収縮して再び視界が戻った時。
五人の美青年たちは、意識を失った状態でその場に倒れこんでしまっていた。