いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
「おまえの力は要らない。だから、おまえがここにいる理由はない」
「そんなの勝手だよ! 勝手に連れてきておいて、勝手に帰すなんて! なら、なんでもっと早く帰してくれなかったの! あたしは、シュリが言ったから、頑張ってみようって思ったの。不安で不安で。どうしようもないくらい不安でいっぱいでも、シュリのためになるならって頑張ってきた。
あたし、ここにいたい! シュリの傍にいたいの!」
シュリが好きだから。
シュリの傍から、離れたくないの!
「もう、そんなふうに考えなくていい。
明日の朝迎えに来る」
淡々と。
淡々とシュリは告げた。
ゆっくりと扉がしまり、あたしは一人部屋に取り残される。
あたしの頭は真っ白で。
どうしていいかわからなくて。
しばらく、その場から動くことができなかった。