いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
「ちょっと休もうか? 荷物も重そうだし」
あたしの右肩にずっしりとぶら下がったトートバックを見て、先輩が言った。
なんでこのバック、こんなに重いの?
確か、携帯と手帳。
ハンドタオルと手鏡。
それくらいしか入れてないよね?
マンガも単行本も今日は入れてないよ。
そして、妙なふくらみ。
小動物でも入っているみたい。
まさか……ねぇ!?
いやな予感がちらりと横切りながらも、先輩と喫茶店に入った。
コーラとオレンジジュースを受け取って、真ん中のテーブルに向き合って座った。
空いている椅子にバックを置くと、中からタオルを取り出す。
つもりだったの!!
チャックを開けたその先に、ふさふさしたものがある。
急いで中をのぞく。
見覚えのあり過ぎる赤茶の毛玉。
長い耳。
それはゆっくりとあたしを見上げた。
天使のようなほほ笑みをたたえるそれと目が合った。
(ううううううさぎ――!!!!!)
タオルもない!!
携帯もない!!
手帳も、手鏡ももちろんない!!
ただ、そこにウサギが一匹居座っている。
「ユナくん、どうかした?」
「ななななななな何でもないです!!
問題なしです!! だいじょーぶ!!」
あたしの右肩にずっしりとぶら下がったトートバックを見て、先輩が言った。
なんでこのバック、こんなに重いの?
確か、携帯と手帳。
ハンドタオルと手鏡。
それくらいしか入れてないよね?
マンガも単行本も今日は入れてないよ。
そして、妙なふくらみ。
小動物でも入っているみたい。
まさか……ねぇ!?
いやな予感がちらりと横切りながらも、先輩と喫茶店に入った。
コーラとオレンジジュースを受け取って、真ん中のテーブルに向き合って座った。
空いている椅子にバックを置くと、中からタオルを取り出す。
つもりだったの!!
チャックを開けたその先に、ふさふさしたものがある。
急いで中をのぞく。
見覚えのあり過ぎる赤茶の毛玉。
長い耳。
それはゆっくりとあたしを見上げた。
天使のようなほほ笑みをたたえるそれと目が合った。
(ううううううさぎ――!!!!!)
タオルもない!!
携帯もない!!
手帳も、手鏡ももちろんない!!
ただ、そこにウサギが一匹居座っている。
「ユナくん、どうかした?」
「ななななななな何でもないです!!
問題なしです!! だいじょーぶ!!」