いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
なんで、そんなにシュリのことがわかるんだろう?
騎士団長だから?
彼の上司だから?
なんか、それ以上のものを感じる。
『絆』
『愛情』
そんな強い想い。
「カレンはシュリのこと、よく分かっているんだね」
「まぁ、あの子の小さい時から見てきていますから」
小さい時って言ったってカレンとシュリはそんなに年が離れているようには見えないのに、カレンの方がずっと年上みたいな口調。
そんなに年の差があるのかな?
「親代りをしていたので」
カレンはそう言って微苦笑した。
「クラウスに聞いたでしょう?あの子が純粋な獣人でないことを。
生まれてすぐに、あの子の母親は亡くなって、私があの子を引き取って育てたのです。
ここまで来るのに、相当苦労させられましたけど」
カレンは懐かしそうに目を細める。