いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
だって、シュリは『要らない』って言った。
事情が変わったからって。

あたしが一緒にいたいって言っても。
彼の答えは変わらなかった。

それに。
あたしが先輩に連れて行かれた時だって。
シュリは助けには来てくれなかった。


それが答えじゃないの?


『信じて……』


不意にどこか遠くから声が聞こえた。
いつもとは違う声。
明らかに女の人の声だ。

頭痛もない。

誰?
誰なの?


あたしだって、信じたいよ!


カレンの言葉も。
シュリ自身のことも。

でも、どうやってこんなところに来てくれるって言うの?

ここ、敵のど真ん中だよ。
そんな危険を冒してまで、あたしを助ける理由ある?
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