いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
声はしなかった。
代わりにポタリと涙の粒が手の甲に落ちた。
シュリの言うことを聞いていればよかった。
そうしていれば、少なくとも、命と唇の危険は回避できたに違いない。
ガッシャーン!!
派手な音を立てて、天井の丸窓が割れる。
そこから黒い物体が落下してきた。
「ひぇぇぇぇぇ!!」
急いで避けたその足元に。
バタバタバタバタと羽根を怪我してもがくカラス天狗が落ちてきた。
すると、その上に黒い影が飛び込んできて。
そいつに止めの一撃を突き刺した。
「ギュェェェェ!」
断末魔の絶叫が狭い部屋の中にこだました。
あまりのことに思わず両手で顔を隠す。
指の隙間から、黒い影がゆっくりと立ち上がるのが見えた。
そして、その姿から目が離せなくなった。
黒のベールからのぞく褐色の肌。
闇色の前髪の隙間から見える、切れ長の黒曜石の瞳。
振り返った大きな背中の持ち主は。
持ち主は。
代わりにポタリと涙の粒が手の甲に落ちた。
シュリの言うことを聞いていればよかった。
そうしていれば、少なくとも、命と唇の危険は回避できたに違いない。
ガッシャーン!!
派手な音を立てて、天井の丸窓が割れる。
そこから黒い物体が落下してきた。
「ひぇぇぇぇぇ!!」
急いで避けたその足元に。
バタバタバタバタと羽根を怪我してもがくカラス天狗が落ちてきた。
すると、その上に黒い影が飛び込んできて。
そいつに止めの一撃を突き刺した。
「ギュェェェェ!」
断末魔の絶叫が狭い部屋の中にこだました。
あまりのことに思わず両手で顔を隠す。
指の隙間から、黒い影がゆっくりと立ち上がるのが見えた。
そして、その姿から目が離せなくなった。
黒のベールからのぞく褐色の肌。
闇色の前髪の隙間から見える、切れ長の黒曜石の瞳。
振り返った大きな背中の持ち主は。
持ち主は。