いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
「……シュラ」
「悪いことは言わない。
お姫様を助けにやってきたカッコいい騎士気どりはやめて。
さっさとお姫様を置いて、ここを去れよ。
そうすれば、おまえだけは見逃してやらんこともない」
「誰が、おまえなんかに。
……ユナを」
シュリの言葉に、牛顔魔界王子シュラは溜息をついた。
「オレの優しさを理解しないとはな。
強情なとこ、母親そっくりだな」
「おまえに……母のことは言われたくない!」
剣を引き離した瞬間、シュラはシュリの足の脛を斬った。
赤い血が剣の先から滴り落ちて。
シュリの体がぐらついた。
「シュリ!」
「これでも離さない。
根性だけはあるねぇ。
それとも、養父(ちちおや)に死ぬほどしごかれたかな?」
今度は腕を斬りつける。
シュリはあたしを抱きかかえるのが精一杯みたい。
反撃がまったくできない。
そうだよね。
反撃したら、あたしまで巻きこんじゃうって。
シュリ、きっとそう思って、手を出さないんだ!
っていうか、あたし、思いっきり足手まといじゃん。
シュリの息がさらに荒くなってきてる。
眉間のしわがもっと深くなったような気がする。
「なぁ、おまえ。
仮にもオレと同じ血が流れてるんだろう?
変身してみたら?
もしかしたら、勝てるかもしれないだろ?」
「誰が……魔人化なんか」
「それ、獣人としてのプライドってやつ?」
なんか、先輩キャラ完全に変わっちゃってるよ。
いやいや、そもそもこっちがオリキャラなんじゃん。
って、分析してる場合じゃない!
「やめて!
これ以上、シュリを傷つけないで!」
「悪いことは言わない。
お姫様を助けにやってきたカッコいい騎士気どりはやめて。
さっさとお姫様を置いて、ここを去れよ。
そうすれば、おまえだけは見逃してやらんこともない」
「誰が、おまえなんかに。
……ユナを」
シュリの言葉に、牛顔魔界王子シュラは溜息をついた。
「オレの優しさを理解しないとはな。
強情なとこ、母親そっくりだな」
「おまえに……母のことは言われたくない!」
剣を引き離した瞬間、シュラはシュリの足の脛を斬った。
赤い血が剣の先から滴り落ちて。
シュリの体がぐらついた。
「シュリ!」
「これでも離さない。
根性だけはあるねぇ。
それとも、養父(ちちおや)に死ぬほどしごかれたかな?」
今度は腕を斬りつける。
シュリはあたしを抱きかかえるのが精一杯みたい。
反撃がまったくできない。
そうだよね。
反撃したら、あたしまで巻きこんじゃうって。
シュリ、きっとそう思って、手を出さないんだ!
っていうか、あたし、思いっきり足手まといじゃん。
シュリの息がさらに荒くなってきてる。
眉間のしわがもっと深くなったような気がする。
「なぁ、おまえ。
仮にもオレと同じ血が流れてるんだろう?
変身してみたら?
もしかしたら、勝てるかもしれないだろ?」
「誰が……魔人化なんか」
「それ、獣人としてのプライドってやつ?」
なんか、先輩キャラ完全に変わっちゃってるよ。
いやいや、そもそもこっちがオリキャラなんじゃん。
って、分析してる場合じゃない!
「やめて!
これ以上、シュリを傷つけないで!」