いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
がっちりと抱きとめらて、静かに目を開ける。
輝く黒曜石の瞳。
そこに、あたしの姿がしっかりと映ってる。
周りには、あたしたちを守るように、四人のアニマルコスプレ美青年たちの姿もある。
カレン。
あたし、本当のシュリを見たよ。
あたしだけに見せてくれた熱い、熱いシュリを。
カレンはあたしの声が聞こえたみたいに、小さく頷いた。
「ユナ! しっかりしろ!」
シュリに激しく揺さぶられる。
「大丈夫」
と言おうとして、口が動かないことに気づいた。
そうそう。
あたし、テープしたまんまだった。
みんなが一斉に顔を見合わせ、頷いた。
あたし、任務完了ってことだね。
「恐怖で言葉も失くした感じだねぇ。さぁ、儀式はなったぞ、騎士団諸君。新しき王に大人しく従ってもらおうか?」
勝ち誇ったようなシュラの声に、みんなはクスクス笑った。