いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
シュリの纏う金色のオーラもまた形を変える。
「大丈夫ですよ、姫様」
「カレン?」
カレンはそう言ってあたしの右腕を指ししめした。
右上腕が急激に熱を帯び、青かった獅子の横顔が赤く輝いた。
そのとき。
――グゥワァァァァオ!!
天へと突き抜ける獅子の雄叫びを聞いたような。
そんな気がした。
「我らが獅子王様の降臨だ」
クラウスの呟きとともにそれは姿を見せた。
あたしの腕の紋章と同じ獅子の横顔。
輝く黄金の獅子は一言吼えると。
――コウモリの影を真っ二つに噛み砕いたのだった。