いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
「いいえ、姫様。
シュリの言うとおりです。
姫様には特別な力があるのです。
なんと言っても、獅子王ラエル様の高貴なる血を継いでいらっしゃるのですから」
「シシオウラエル?」
サルじゃなくてよかった……なんてホッとしている場合じゃない。
なんか、今ものすごいこと言われたよね?
シシオウ?
それってライオンってこと?
「冗談!
あたしがメスライオンって?
それじゃ、パパとママはどうなの?
ふたりもジュウジンゾクってやつなの?」
「いいえ。お二人は違います。
あの方々はあちらの世界の方。
姫様とは血が繋がっておりません」
「血が……つながってない……?」
なに言ってるの、この人……
……あたし、何を言われたの?
「そんなわけないじゃん。
あたしは『普通の女子高生』だもん! ライオンの子なんかじゃないもん!」
「姫様……」
あたしは普通の女子高生。
その証拠に、ここにいる人たちみたいにズバ抜けてキレイでもなければ、頭がすっごいイイわけでもない。運動神経だって、そんな獣の血が入っているように思えないくらいドンくさいもん。
だから、お願い……!
これ以上、そんなこと言わないで……!!
「姫様は本当に良い方々に育てていただいたのだと思います。
これ以上ないほどに、愛されて育ったのだと思います。
けれど、これは事実なのです。
どうか……しっかり……」
「そんな!!
そんなこと、なんであなたが言うの!!
あたし、パパとママの子だもん!!
ジュウジンゾクとか、そんなんじゃなくて、二人の子供だもん!!」
「姫様……」
「違うって言ってるでしょ!!」
カレンの言葉があたしの胸を引き裂いた。
息がつまりそう!!
胸の奥がギュッとなって……
苦しくて……本当に苦しくて……
確かに二人に似ていないって思ってた。
頭の隅で、いつも二人の子なんだと。
自信を持ってと言い聞かせてた。
だから、血が繋がってないって言われて。
ああ、やっぱりって思う自分もいるんだけど。
でも、あたしは……
二人の笑顔が頭にちらついた。
シュリの言うとおりです。
姫様には特別な力があるのです。
なんと言っても、獅子王ラエル様の高貴なる血を継いでいらっしゃるのですから」
「シシオウラエル?」
サルじゃなくてよかった……なんてホッとしている場合じゃない。
なんか、今ものすごいこと言われたよね?
シシオウ?
それってライオンってこと?
「冗談!
あたしがメスライオンって?
それじゃ、パパとママはどうなの?
ふたりもジュウジンゾクってやつなの?」
「いいえ。お二人は違います。
あの方々はあちらの世界の方。
姫様とは血が繋がっておりません」
「血が……つながってない……?」
なに言ってるの、この人……
……あたし、何を言われたの?
「そんなわけないじゃん。
あたしは『普通の女子高生』だもん! ライオンの子なんかじゃないもん!」
「姫様……」
あたしは普通の女子高生。
その証拠に、ここにいる人たちみたいにズバ抜けてキレイでもなければ、頭がすっごいイイわけでもない。運動神経だって、そんな獣の血が入っているように思えないくらいドンくさいもん。
だから、お願い……!
これ以上、そんなこと言わないで……!!
「姫様は本当に良い方々に育てていただいたのだと思います。
これ以上ないほどに、愛されて育ったのだと思います。
けれど、これは事実なのです。
どうか……しっかり……」
「そんな!!
そんなこと、なんであなたが言うの!!
あたし、パパとママの子だもん!!
ジュウジンゾクとか、そんなんじゃなくて、二人の子供だもん!!」
「姫様……」
「違うって言ってるでしょ!!」
カレンの言葉があたしの胸を引き裂いた。
息がつまりそう!!
胸の奥がギュッとなって……
苦しくて……本当に苦しくて……
確かに二人に似ていないって思ってた。
頭の隅で、いつも二人の子なんだと。
自信を持ってと言い聞かせてた。
だから、血が繋がってないって言われて。
ああ、やっぱりって思う自分もいるんだけど。
でも、あたしは……
二人の笑顔が頭にちらついた。