いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
窓を見る。
開いた形跡なし。
じゃ、部屋の扉?
しまってる。
ウサギが開けて、ご丁寧にしめたってこと?
「まさかねぇ……」
うさちゃんは膝の上で気持ちよさそうに眠り始める。
よくわかんないけど、かわいいから仕方ない。
うさちゃんをなでなでしながら、あたしはゆっくりとベッドから降りた。
ちょうど、その時。
ピンポーン。
来客用チャイムが鳴った。
まだ、朝8時。
日曜のこんな時間に誰かな?
窓からこっそり玄関の門を覗き見る。
背筋がピッとなって。
胸がドキドキドキドキ、早鐘を打ち始める。
「夢?」