いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~

警戒するあたしにフランはポリポリと頭をかいて見せた。

「オレ、一応女王騎士団の一員ですんで。騎士の名に恥じるような行いは、今回は絶対にないです。いえ、いたしません! 信じてくださいよぉ!!」


懇願にも似た彼の言葉に肩をすくめる。


でも、これはいい申し出かもしれない。

昨晩、成り行きでここに残ることを決めちゃって。

今は少し後悔もしてるんだけど。


とりあえず、約束しちゃったんだから仕方ない。

あたしはこの国について一つも知らないんだし。

知ってそうな人に話を聞けるのはいいことだ。


シュリに聞けばいいのに……って言われそうだけど。

シュリはなんだか聞きにくい。


っていうか、彼の姿を遠くから見ただけで、異常に緊張しちゃって。

昨夜のことを思い出すだけで、もう頭の中が真っ白になっちゃって。

胸のドキドキが止まらなくて。

ギュってなって。


「姫さま?」


フランの声に我に返る。

いけない、いけない。

シュリのことは、まず置いといて。
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