いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
「うん。じゃぁ、お願いしようかな」
「はい。お願いされました♪」
この軽いノリにちょっと癒される。
あたしはフランの横に並びながら、ゆっくりと歩く。
男の人と二人になることも、初デートのときに比べたら格段にレベルアップした。
『見習い』から『かけだし』ってとこか。
今なら手をつなぐとかしなければ、隣で並んで歩くくらいは平気な気がする。
もちろん、約一名を除いて……の話。
ああ、でも、これって贅沢なのよね。
隣にこんな絶世美男子がいて。
一緒に並んで歩いてて。
向こうは『デート』の誘いにきたわけで。
あたしみたいな凡人(運動神経は微妙だけど)が、こんな夢のような体験をしちゃってるんだ。
なんか、人生の運をすべて今に費やしているようで、この先の未来がすごい不安。