いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
フランのあとについて、ユーリくんとともにあたしはカレンの部屋に向かっていた。

騎士長閣下の部屋、執務室の前まで来ると、フランは背筋をぴっと伸ばした。

それから、あたしのほうに顔を向け「いいですか?」と聞いた。


あたしはこくりとうなずいた。


すると、彼は扉の真ん中にある黄金リングをくわえた狼のレリーフに向きなおり、そのリングを握った。

それから、二度、それを扉に当てる。


コンッ、コンッ。


ノックの音に、部屋の向こうから「どうぞ」という声が返ってきた。

ゆっくりと部屋の扉を開けると、そこにはカレンだけでなく、クラウスとシュリの姿もあった。


「失礼します」


小さく礼をして、あたしは二人と一緒に部屋に入った。
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