いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
「あたし、行きます! 危険だって言うんなら、女王騎士を連れて行けば安心でしょ?
だから、申し訳ないんですけど、フランとユーリの二人をお借りします」
あたしはもう一度シュリを見る。
シュリはゆっくりと目を開けると「オレは構わない」とカレンに告げた。
「クラウスは?」
カレンの問いかけに「まぁ、いい機会だろう」と返した。
「仕方ありません。では、フラン、ユーリ。あなた方二人に姫様の警護を命じます。
姫様の信頼を裏切ることのないよう、務めを果たすように」
カレンの言葉に、後ろの二人が敬礼した。
それからフランはあたしの肩をポンとたたいた。
「準備でき次第、向かいましょうぉ。だいじょーぶ!! 全力で姫さまはお守りいたします!!」
軽い!
不安なくらいに軽すぎる!!
「大丈夫だ」
あたしの不安を察知したかのように、シュリが言った。
「フランはへらへたしてるが、やるときはやる男だ」
やるときはやるって。
なんだか、それ、違う意味のような気がする。