いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
それから腰に下げた銀色の剣の柄に手を添えた。
「姫さま、フードをかぶってください」
いつものふざけた調子が一変していた。
彼の緊張が、痛いくらいあたしの肌にも刺さる。
あたしは急いでフードをかぶった。
叫び声はだんだん近づいてくる。
それと同時に青空をさえぎる黒い集団が目に入った。
「あれ!! あれ、なに!!!」
あたしの指さす方向を、フランは見つめて舌打ちした。
「チッ!! 黒鳥魔(こくちょうま)かよ!! ユーリ!! 気ぃ、抜くなよ!!」
「フランさんこそ!」
言いながら、ユーリくんも腰の双剣を引き抜いた。
「ねぇ! あれ、なにってば!! コクチョーマってなんなの!!」
「下級魔族です!! 奴らの歩兵部隊です!!」
「って!! こっち向かってくるじゃん!!!!」
黒の集団があたしたちに向かってやってくる。
「姫さま、フードをかぶってください」
いつものふざけた調子が一変していた。
彼の緊張が、痛いくらいあたしの肌にも刺さる。
あたしは急いでフードをかぶった。
叫び声はだんだん近づいてくる。
それと同時に青空をさえぎる黒い集団が目に入った。
「あれ!! あれ、なに!!!」
あたしの指さす方向を、フランは見つめて舌打ちした。
「チッ!! 黒鳥魔(こくちょうま)かよ!! ユーリ!! 気ぃ、抜くなよ!!」
「フランさんこそ!」
言いながら、ユーリくんも腰の双剣を引き抜いた。
「ねぇ! あれ、なにってば!! コクチョーマってなんなの!!」
「下級魔族です!! 奴らの歩兵部隊です!!」
「って!! こっち向かってくるじゃん!!!!」
黒の集団があたしたちに向かってやってくる。