オバサンとわたし~♡の事情~
わたしは、学校から養護施設に帰る途中だった。
その日は、昼過ぎに雨が降ってきて、帰る時刻にはちょうど土砂降りになってた。
わたしはめちゃめちゃ困ってたんだ。
どうやって帰ろう・・・・・・。
ただ、靴箱のところでうんざりするだけだった。
みんなは、何も考えることなく、折りたたみの傘を差して帰ってく。
パラソルがどんよりとした雨の日に、余計にカラフルに見えた。
おうちの人がランドセルに入れてくれたんだろうなあ・・・・・・。
わたしは、ずっとこうなんだ。
わたしは、一呼吸すると、玄関から走った。
わたしだって、もう、半分やけで。
校門を出て、川のところの角を曲がって・・・・・・。
え?!
車のライトがまぶしい。
その瞬間、
わたしは宙に舞った。
どうやら、オバサンの運転する車に当たったみたいだ・・・・・・。