オバサンとわたし~♡の事情~
・・・・・・わたしの左手の小指の第一関節は曲がらない。
それは、その時の事故の後遺症。
でも、生活するには、なんら支障ない。
大丈夫ナノデス。
でもね、オバサンは、・・・・・・まだ、本当に若かったオバサンは養護施設からわたしを引き取って育てるって、施設長の先生に泣きじゃくって訴えた。
わたしは、よくわからないまま、オバサンに手を引かれてこの家に来た。
雨が降って、左手の小指の関節がしくしくするとき、わたしは決まってこのことを思い出す。
そして、オバサンに感謝・・・・・・
「こもも! いつまで寝てんのよ!! もうグズなんだから!」
けたたましい声。
オバサンだ!
「だって、もういいよ、ふぁ~!!」
「いいじゃないでしょ、何時だと思ってんの?!」
「だってぇ~。」
「だってじゃない!!」
「ふぇ~ん。」